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明と暗

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9月14日の朝、この日はなんとも奇妙な空が広がっていた。
東西に長い雲の帯が伸びて、その境目がきっぱり空の明暗を分けていた。
あいにくカメラには標準レンズしか付いていなかったので広く写すことはできなかったが、こちらとアチラ、夜と昼を同時に生きているような不思議な感覚だった。

どこからか虫の声だけが聞こえてくる静かな朝

百日紅

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百日紅と書いてサルスベリかあ。
百日というのはきっとその花の開花時期が長いという意味だと思うが、サルスベリのこんなに紅葉した葉はこれまであまり見かけることがなかった。
花とは裏腹に、葉はあっという間に散ってしまうのだろう。
燃え尽きる前の貴重な出会いを有難く思う雨の朝だった。

そう云えば猿のお尻も紅かったなあ。

三日月

虚と実

大晦日

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大晦日。とは言ってもなかなかそういう気分にはなりません。
年々、一年が終わり新しい年を迎えるという感覚が薄れていく気がします。
年末気分に浸ることができるかと思って、日頃手をつけないところを掃除してみました。とても大掃除などと言えるものではありませんが。
一年の垢を落とすつもりで懸命にデッキブラシでゴシゴシと玄関の周りを擦っていたら、一時無になれました。
心の垢がとれたかというと、そう簡単にはいかないというのが答えです。
振り返ると、身の回りのことや世の中の出来事に心を揺さぶられっぱなしの年だった気がします。
一つひとつの出来事に、戸惑い、怒り、迷い、自分の道筋を失いそうになっていたことに、あらためて気づきます。
そして、ちょっと考えすぎだったかな、とも思います。
常々、考えるよりも感じることを大切にしようと思っていますが、そこのところが疎かになっていたのかもしれません。

ちょっと話が逸れますが、今年は一台もカメラを買わなかった年でした。
それだけは物欲を堪えた自分を褒めてやってもいいかなと思います。
欲しいものがないと言ってしまえばその通りなのですが、いま手持ちのカメラが身の丈に合っているというか、いやそれどころかまだまだ使いこなせていないというのが実情です。
そんな優秀な性能のカメラたちをしっかり使いこなして、自分の思い描く写真を撮れるように、来年は「感じる心」を大切にしたいと思っています。

今年一年、拙いブログをご覧いただいた皆様には心から感謝いたします。
新しい年も健やかで実り豊かな年になりますことをお祈りします。

静かな年の瀬

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メインストリートから外れて石塀小路に入ると、
街の喧噪から程遠いひっそり静まりかえった師走があった。

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景気の問題

クリスマスプレゼント

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サンタクロースは酒を抱えてやってきた。
ライカではなく。
    これでいいのだ。

眼福か目の毒か

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東山のほうに用事があったのでそれならついでにと軽い気持ちで立ち寄ったのがいけなかった。
いや、正直に言うと決して軽い気持ちではなかった。
祇園にライカ京都店ができたと聞いて以来これまで何度も行ってみようとは思ったものの、僕には敷居が高かった。
今回はちょうど憧れのセイケトミオさんの写真展が開催中だったので、その作品だけでもと思って訪ねてみた。
京町家の佇まいをそのまま残したライカストアは、まるで一見さんお断りの高級料亭のようで、やはり格子戸を引く手には力が入る。
1Fのショップは横目で一瞥しただけで、そのまま2Fのギャラリーに上がった。
しばし誰もいない静かな空間でセイケトミオさんの世界に浸る。
モノクロームで写し出されたベニスの風景は、奥行きと、行ったこともない彼の地の空気さえ感じる。
自分がその場に立っているような気持ちにさせられる。

いい作品を見た喜びのまま大人しく帰ればよかったのだけど、やはりその作品を生み出したカメラを知りたくなる。
しかもそれは階下のショップに手に取れるように並んでいる。
腕は買えなくてもカメラは買える。もちろん僕にはどちらも持ち合わせていないが、、、。
そのまま帰ろうとも思ったが、折角だからと勇気を出してずらりと並んだ中からライカMを手にしてみた。
持った瞬間にこれまでさまざま触れてきたカメラとの圧倒的な差を感じた。
どうしてここまで高い価格を付けられるのかという素人考えが、その重みと質感で瞬間に吹き飛んだ。
シャッターを押してみた。
もうここで完全にライカウィルスに感染してしまった。えらいこっちゃ!
デジタルカメラ全盛の時代に、これほど写すという行為に喜びを感じるカメラはないのではないか。
ライカ信者の気持ちがやっと少しだけわかった気がした。
宝くじでも当たらない限りどう足掻いてもそんな資金は出てこないので発病することはないと思うが、微熱はしばらく続きそうだ。
なにごとも体験してみなければわからない。
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